勉強しなくてはならないときに、人を好きになってしまった場合、どうしましょうか。
私にも経験はありますが、受験勉強中の恋愛って普通の恋愛よりもより楽しいんですよね。ある意味受験生って勉強しなければ時間は腐るほどあります。恋愛自体がモチベーションにもなればいいのですが、逆に身が入らないこともある。要するに諸刃の剣なわけです。
好きになってしまったときに気持ちを抑えるか否かという葛藤もありますが、自分の思いでも振り返りつつ、考えてみようと思います。
なぜ受験勉強中の恋愛は楽しいのか
まずいえることとして、試験勉強中の恋愛は普段の恋愛の数倍楽しいです。受験生というトリガーがかかるだけで、勉強しなければならないというプレッシャーがかかるだけで、恋愛は数倍魅力的になります。
なぜ試験勉強中の恋愛が楽しいのかというと、それは勉強に身を入れなければならない状況で、恋愛なんてご法度なわけです。人は禁止されたことを、禁止されていない場合と比してより欲します。これを俗にカリギュラ効果といいます。
カリギュラ効果とは、他者から行為などを強く禁止されると、かえって欲求が高まる心理現象をさします。
受験勉強中は恋愛なんかにかまけている時間はないという意識がありますから、ダメとわかりつつもかえって欲求が高まってしまうわけです。
また日本人の恋愛観も関係しているように思います。若年の恋愛を不埒なものとみなす風潮が、まだ日本人の根底にあります。受験という自分の人生をぶつけなければならないときに、不埒な恋愛というものが、いいコントラストになるというわけです。
受験勉強中の恋愛は我慢すべきか
さてあなたは受験生の身分にあり勉強しなければならないにもかかわらず、とある方に好意を寄せてしまいました。
あなたは葛藤します。いやいや僕には時間がないわけで恋愛なんかしている暇はない。ここで恋愛なんかにかまけていたら、一生後悔するぞ。しっかりしろ自分、と。
他方で同じ教室に意中の子がいるわけです。勉強を教えたり勉強の合間に少し話したり、ゆくゆくは一緒に図書館で勉強をしたり、夕ご飯を食べたりと。同じ目標を目指す同志として頑張るという方法もあるのではないかなんて考えたりして、あれこれ考えるわけです。
さてどうすればいいのかというと、私の意見としては、我慢できないから恋愛なのであって、我慢できるわけないのだから、好きなようにすればいいというのが結論です。
受験と恋愛をどのように折り合いをつけるか
そもそも勉強なんてだれもやりたくないわけです。それを無理してやっている。要するに今やりたいことをなんとか理性で抑えて頑張っている。
他方で恋愛というのは、理性でなく本能的なものです。そう考えると勉強と恋愛を二者択一で考えるのは馬鹿馬鹿しいわけで、どちらか一つを選べばよいというものでもない。相反するようで、両立するものです。
抑えようと思って抑えられるのであれば、それは本物の恋愛ではないわけで、抑えられないからこその恋愛といえる。
そもそも勉強が手につかなくなるような恋愛なんてものは人生に何回もできるものでもありません。30代も中盤に差し掛かって、振り返っても本当に僅かです。あなたはとても貴重な経験をしている。
だから個人的な意見としてはその気持ちに殉じればよいと思っています。
もちろん勉強に手がつかなくて目標に手が届かないこともあります。それはそれで後悔をするかもしれません。大学受験であればそれで一浪するかもしれませんが、その失敗をばねにより高い目標に到達できるかもしれませんし、一浪中の人との出会いが人生を変えるかもしれません。
もちろん、浪人もせずに志望校に入ることができればそれはそれで順風満帆な人生かもしれません。けれども入った大学で受験中に恋焦がれたような同じ恋愛ができるとも限りません。
人生における選択は、その出来事を自分がどう評価するかによります。
そしてその評価にあたっては、自分は自分の感情に素直に生きたという点が大きいです。
志望校という目標を投げうってでも意中の子と繋がっていない、なによりも優先したいと思えば、素直にその気持ちに殉じましょう。
いや、そこまでのリスクは犯せないと思うのであれば、そこまでの相手ではなく単なる火遊びです。受験に集中しましょう。
大事なことは自分の気持ちに素直になって、それに従った選択をすることです。
恋愛を優先したこで勉強が疎かになったとしても、1年くらいの遅れはいくらでも取り戻すことはできます。1年の遅れよりも、そのとき自分の気持ちに素直になって殉じたことの方が、よっぽどあなたの人生の糧になります。
そんなところです。中途半端が一番よくないということで、熟慮の結果、自分の胸に一本筋を通しましょう。自分ができているのかというと、自身はもてませんが、とにもかくにも自分の胸に従って後悔のない選択をすることが一番大切です。
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